
新緑の世界遺産を訪ねて
| 新緑の頃の木々の緑が大好きで、夏前の鮮やかな新緑を見に、連休の快晴の日に、こうや花鉄道「天空」に乗車しました。
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| 車体自体が森林色ですね♪座席も大きな車窓に向けてあり、展望デッキもあります。橋本駅から極楽橋駅までの9駅を1時間かけて、コトコトとゆっくり走ります。
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| 出発すると、車窓からは新緑の森林のパノラマ風景が広がり、一気に風景が変わります。やっぱり、新緑ってきれい♪♪
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| 見える景色は、山の形、木々の種類や色合いが違うので飽きません。「天空」と新緑の木々は近くて、展望デッキから手を出さないようにと、注意書きがあるくらいの近さです。
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| 新緑だけでなく、樹々からもれる初夏の太陽光も、まるで、絵画の様に美しい!
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| どんどん高い山岳に入ってきて、川の清流も随分下方に見えます。森林の中をいくつもの小さなトンネルを抜けてゆっくり走るので、まるで、遊園地のアトラクションに乗っているような気分です♪
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| 先程まで目の前に見えた新緑の山も、上から見下ろす景色になり、高台から見る新緑も美しい~
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| 終点の極楽橋駅のいくつか手前の駅、九度山(くどやま)駅で途中下車しました。お花がいっぱい植えてある、とてもかわいい小さな駅に降りたのには理由があって、、、、、
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| 降りたホームの向かいは、ガラッと雰囲気が変わり、とてもカラフルで目の引くアートなホームになっています♪
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| そのホームの真ん中には、おむすびスタンド「くど」があります。ここに立ち寄るために途中下車したのです♪おむすび販売を中心とした次世代の売店とのことです。
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| 開店の9時には、割烹着とお洒落な三角巾姿の女性スタッフさん達が忙しそうに開店準備をしています。開店前にお客さんがすでに並んで待っていました。
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| 昔ながらの薪をくめるところから始まり、薪の炎で炊きあがったあつあつのごはんをひとつずつ丁寧ににぎってくれるなんて、気持ちまであたたまりそう~(^^)
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| 注文してからにぎってくれるので、おむすびができるまで10分ほどの待ち時間に「くど」には、文庫本も並んでいて、ここにしかない古本だそうです。JAZZが流れる、おむすびスタンドから、炊きたてのお米のいい香りがホームに漂い、空腹感が増しちゃいます (#^^#)
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| おむすびスタンドのあるホームには、オープンデッキがあり、ホームからデッキに出られます。
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| 駅中とは思えない素敵なデッキで、九度山の心地よい風を受けて、炊きたて作りたてのおむすびを頂けちゃうのです♪
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| 地元九度山産コシヒカリと、和歌山の食材でつくられる和歌山ならではのおむすびの種類は20種以上あり、選ぶのが大変!全制覇したくなりますね(笑) お味噌汁もあり、おむすびと一緒に注文する人がほとんどでした。
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| 電車の時間があるので、テイクアウトにしてもらいましたが、袋におむすびの種類が手書きしてあり、スタッフさんが「行ってらっしゃい」と言って渡してくれました(^^)
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| 重たく温かいおむすびには、「保存材はいっさい使用していないので3時間以内にお召し上がりください」のシールも貼ってあります。また来たいな~
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| おむすびを持って、極楽橋駅行き方面のホームに戻り、電車を待つ時間も、こんな風景で、癒されます♪
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| 九度山駅から終点の極楽橋駅までは「天空」ではなく、普通電車に乗車しましたが、車窓から見える景色は変わらず美しいです。
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| こうや花鉄道の各駅は、小さくて緑や自然豊かで、駅員さんも気持ちよくお仕事されているように見えます。
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| 終点、極楽橋駅に到着!極楽橋とは、いいネーミングですね!
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| 極楽橋駅で、高野山駅行のケーブルカー乗り場へ移動中の通路からの景色も、新緑が映えています~大阪市内から1時間半ほどで、こんな風景に出会えるとはうれしいことです♪
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| ケーブルカーに乗って5分で、高野山駅に到着!
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| 高野山駅からバスで、いよいよ、世界遺産「高野山」に向かいました。まずは高野山入口にあたる総門の「大門」からスタート!高さ25メートルからの大きな門は遠くから見える姿も大変美しく、朱色の門に青モミジがまた映えます。
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| 近づけば近づくほど、門の装飾、彫刻の美しさに感動します。大門からの眺めはよいらしく、晴れた日には山並みの向こうに淡路島が眺望できるそうです。
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| こちらが大門の正面で、両脚に構える、高さ4.8メートルの金剛力士像は力強く、今まで見た門の中で一番美しくて、感動しました。
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| 大門から10分程歩くと、世界文化遺産の「壇上伽藍」があります。金堂は僧侶が修行に一堂に集まる総本山ともいわれ、高野山の中心の一角を担ってきたそうです。
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| 壇上伽藍の根本大塔は、空海が真言密教の根本道場、高野山のシンボル的存在としたそうです。多宝塔様式としては日本最初のもので、日本各地の多宝塔のひとつの原型になっているとのことです。
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| これは、壇上伽藍の六角経蔵(ろっかくきょうぞう)で、経蔵の基壇付近に把手があり、時計回りに回転させることができ、うまく回転させて一周できると「一切経」を一通り読経した功徳が得られるそうで、回そうと、観光客が並んでいました。
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| 壇上伽藍の東塔は、国史跡で、西塔、大塔と並び二重塔(多宝塔)らしく、美しい塔ですね。
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| 壇上伽藍の三昧堂(さんまいどう)も国史跡で、それほど大きくないお堂で、きらびやかでもないのですが、個人的に気に入ったお堂でした。
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| 壇上伽藍の見学を終え、高野山総本山金剛峯寺に向かう道ですが、手入れの行き届いた庭木で洗練されていて素敵!
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| 弘法大師によって開かれた真言密教の聖地、高野山真言宗の総本山「金剛峯寺」の正門です。さすが存在感がありますね。右のほうに小さな入口がありますが、このくぐり戸は一般の僧侶が使用しているらしく、昔はこの正門から出入りできるのは、天皇、皇族、高野山の重職だけだったとのことですが、しっかり正門から入らせていただきました。
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| 金剛峯寺内には、大広間や持仏間、梅の間、柳の間、別殿などがあり、大変美しいふすま絵を多数見学できるらしく、今回は時間が無くて寺院内には入れませんでしたが、また次回見学したいです!
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| 金剛峯寺の屋根は、その屋根の上に桶が置かれていて、これを天水桶といい、普段から雨水を溜めておき、火災発生した時に類焼を食い止める役割をしてきたそうです。
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| 金剛峯寺内の鐘楼(しょうろう)も美しい建物で、県指定の文化財になっているそうです。
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| 次は、金剛峯寺から少々歩きますが、「徳川家霊台」に向かいました。歩く途中、道沿いの大きな高野槇の木のいい香りに深呼吸してしまいます♪
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| 高野山は門前町と違い、金剛峯寺境内全体が巨大な街になっている一山境内地なので、寺院や一般住宅がある境内を歩く中、標識が出てきました。
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| 徳川家霊台は、1643年(寛永20年)に徳川家三代将軍家光によって建てられた霊舎で、家康と二代将軍秀忠が祀られており、江戸時代の代表的な霊廟建築で、今回、是非、見学したかった重要文化財です。
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| さすが徳川家、金の飾り金具が使われるなど、豪華な造りとなっています。拝観料200円で、拝観できます。
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| 徳川家霊台周辺の街並みも、植込の手入れが行き届いていて、年中赤いモミジの木と、青モミジのコントラストが美しいですね♪
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| 高野山には117もの寺院があり、各お寺はご立派で、大きい寺院も多く、このお寺は「龍泉院」で、時間があれば門の中まで見学したかったです(>_<)
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| このお寺、「別格本山高祖院」も中に入る時間無しでしたが、門までの植え込みの美しさと、ゴミひとつ落ちていない門前でした。
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| 重厚な木の門が目を引く、「遍照光院」です。高野山の各お寺を巡るには、あと10回位は高野山に訪れないと、お寺は回れませんね。
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| 寺院だけではなく、奥の院に向かう途中に「清高稲荷」という稲荷神社が目立ち、清らかですぐれているとの意味らしいです。
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| そもそも、京都の伏見稲荷大社は、弘法大師・空海が祠を築いたのが前身で起源とされる説もあるらしく、100メートル上の神社に時間的にお参りできず残念。
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| 最終見学地、いよいよ、奥の院に到着しました。
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| 樹齢200~600年の高野杉が多く生息していて、一気に空気感が変わります。
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| 高野杉の背が高くて、下まで日光があまり届きませんが、上を見上げれば、五月の爽やかな快晴です。
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| 高野杉の大木からエネルギーを頂ける、パワースポットです。
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| 奥の院は、歴史的有名な人物や戦国武将たちの慰霊塔を見ながら散策ができる世界遺産の聖地で、奥まっていてうまく撮影できませんでしたが、江姫のお墓です。
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| ツノがあるお墓は織田信長の墓所で、高野山攻めを決意した織田信長の墓所がなぜ高野山にあるのかは、解明されていないそうです。
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| 仙台伊達家墓所です。お寺なのに鳥居がある、神仏混淆の墓所です。
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| 薩摩島津家石塔です。
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| 武田信玄・勝頼の墓所です。戦国武将らしく簡素な墓石は、かえって人の心に迫るものがあるそうです。
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| 石田三成の墓所です。石田三成が30歳の時に生前葬をして建てたものだそうです。
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| お墓の画像が続きますが、このお墓はジャニー喜多川氏のお墓で、なぜ高野山にお墓があるのかというと、ジャニー喜多川氏のお父様は真言宗の僧侶で、高野山で修行をされていたからとのことです。ジャニー喜多川さんのお隣にはメリー喜多川さんのお墓が並んでいて、座布団一枚の面積で約85万円するらしい高野山墓地で、広くてご立派なお墓でした。タッキーや、三宅君が実際、高野山までお墓参りにくるそうです。
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| 高野山と言えば、高野豆腐やごま豆腐が有名ですが、生ごま豆腐のお店を発見!
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| 賞味期限2日の生ごま豆腐をお土産に購入しました。本来のごま豆腐とは、黒いごま豆腐はなく、白のみらしく、箱から出すのが大変なほどやわらかくて、クリーミーで美味でした♪
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| 資生堂と高野槇がコラボした、高野槇の美容成分がつまったソープも販売していて、開発に2年もかかり、お肌がツルツルになるそうです♡
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| 今回、実は初の高野山でしたが、世界遺産、日本三大霊場で新緑の美しさを体感でき、高野山は一日では回りきれない広さと寺院数で、また機会を見つけて訪れたく思います。高野山奥の院の参道の途中にある「御廟橋」より先は、弘法大使御廟エリアになり撮影禁止でしたが「全ての人々の悩み、苦しみがなくなるまで私は修行をする」といまだに奥の院で修行をされているという、弘法大師・空海さまより元気も頂いた、初夏の一日でした。
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